11月10日にハイピッチvol.249が発売しました!!今月の表紙は、ABSOLUTE 70 FLY です!!
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南仏コート・ダジュールの陽光が降り注ぐ港町カンヌ。映画祭で知られるこの街が、毎年9月には世界のヨット業界が集う“海上の祭典”へと姿を変える。それが「CannesYachtingFestival」だ。2025年は9月9日から14日までの6日間にわたり開催され、旧港「VieuxPort deCannes」と「PortCanto」の2会場を舞台に、最新のモーターヨットからセーリング、マルチハル、電動艇、海洋技術展示までが一堂に会した。展示艇は711隻、出展社は677社、ワールドプレミアは147件と過去最大規模。来場者は56,000人を超え、碧い海面に映える数々のヨットが、ラグジュアリーと革新の競演を繰り広げた。VieuxPortでは50メートル級のフライブリッジやエクスプローラー艇が桟橋に並び、Port Cantoではセーリングヨットとマルチハルが風を受けてマストを揺らす。その光景は、まるで海上の建築博覧会のようだった。今年のトレンドは明確だ。ハイブリッド推進、電動化、再生素材の活用など、環境対応とデザイン性を両立させた“次世代ヨット”が主役を務めた。中でも80フィート超の大型艇や、チャーターを意識した快適な居住性を追求したモデルが注目を集め、ヨットが「所有」から「体験」へと進化していることを強く印象づけた。夜にはライトアップされた船体が海面に浮かび、シャンパンを片手に語らう人々の姿が、南仏の夜に映える。そんな国際的な祭典を、今年も日本の輸入販売を手がけるテクノマーレインターナショナルが現地からレポートしてくれた。同社はイタリアンブランド「ABSOLUTE YACHTS」をはじめ、世界の高級艇を取り扱う会社であり、ヨーロッパ造船文化の最前線を日本に紹介する重要な架け橋でもある。担当者によると、「カンヌは単なるボートショーではなく、“ヨーロッパの造船思想が凝縮された空間”。デザイン、エンジニアリング、居住性、すべての要素が融合した“体験の舞台”だ」と語る。現地ではABSOLUTEの最新モデル「70 FLY」やAPREAMARE「Gozzo48Cabin」などが高い注目を集め、各国のバイヤーが列を成したという。ボルボ・ペンタIPSを搭載した静粛で快適な走り、そして船内の明るく開放的な空間設計が、地中海の光景に溶け込むように調和していたとレポートは伝える。潮風と陽光、そして最新技術が交錯するCannesYachting Festival 2025。テクノマーレインターナショナルが見たその現場には、ヨーロッパが長年培ってきた造船哲学と、未来のマリンライフを予感させる息吹が確かにあった。海を愛する者にとって、ここは“次の一艇”を夢見るための最高の舞台といえる。
資料提供:テクノマーレインターナショナル株式会社
〒336-0965 埼玉県さいたま市緑区間宮607-1 TEL. 048-878-6806 URL: https://www.tecnomare-yachts.co.jp
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イタリア・ピアチェンツァに拠点を構えるABSOLUTEYACHTSが手掛けた70フィートクラスのフライブリッジヨット「ABSOLUTE 70 FLY」がここカンヌヨッティングフェスティバルでデビューした。そのデザインは、流れるようなラインと鋭いプロポーションが生み出す存在感で、どの角度から見ても完璧なバランスを保つ。ABSOLUTE独自のISS工法による船体設計を継承し、波を切り裂く力強さと静粛性を高次元で両立している。フライブリッジにはワイドなソファとサンベッド、そしてシーサイドを望むダイニングスペースを備え、海と空を最も近くに感じられる特等席となる。メインデッキは開放感のあるパノラマウィンドウと、リビングと一体化するアフトデッキが特徴。インテリアはウォールナットとレザーを基調に、イタリアンモダンらしい洗練と温もりが共存する。エンジンにはボルボ・ペンタIPSを採用し、高い燃費効率と静かなクルージングを実現。3キャビン+クルーキャビンのレイアウトは長期滞在にも余裕があり、オーナーのプライベート空間としての完成度も高い。デザイン・機能・快適性。そのすべてを極めた「ABSOLUTE70 FLY」は、まさに“海上に建つ邸宅”と呼ぶにふさわしい存在だ。
ABSOLUTE 70FLY
●スペック
全長(Length Overall/LOA):21.53 m(約70′ 7.6″)、全横幅(Beam):5.39 m(約17′ 6″)、燃料タンク容量:3,600 L(約951 US gal)
エンジン仕様: Volvo Penta IPS1350 ×2基(735 kW 各)、清水(淡水)タンク容量:910 L(約240 US gal)、ドラフト プロペラ含む(喫水):約1.81m
(約5′11″)定員および客室配置:4 キャビン/最大8名ゲスト対応、クルーキャビンも装備、船体形式・構造:GRP(繊維強化プラスチック)ハル/スーパーストラクチャー平水走行型(planing hull)設計
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SEA-DOOの2026年日本上陸モデルが発表された。今シーズンは、性能と快適性の両立をさらに追求した進化型ラインナップが登場した。パフォーマンスモデル「RXP-X325」と「RXT-X325」には10.25インチのタッチスクリーンディスプレイを新搭載。走行情報や音楽などを直感的に操作でき、325馬力の圧倒的なパワーをより自在に操ることができる仕様となった。レクリエーションモデル「GTISE 170」には、海藻やゴミの吸込みを自動除去するiDFシステムを標準装備。水質や環境の変化に強い、快適なライディングを楽しめる。また「WAKE PRO 230」にも10.25インチディスプレイを採用し、利便性と操作性を向上。そして「FishProTrophy170」には、ガーミン9インチGPS魚探と油圧ステアリングダンパーを新搭載。より精度の高い操船を実現し、SEA-DOOが誇る革新性を象徴するモデルに仕上がっている。それぞれのスタイルに合わせた進化が凝縮された2026年モデルが、今年も新たな海の楽しみを創り出す。
資料提供:BRPジャパン株式会社
東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー21F URL:https://www.sea-doo.com
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グルメクルージング第249弾!!今回ご紹介するのは愛知県蒲郡市の海賓館マリンセンターハウス内にある「欧風料理オンディーナ」です。お店を紹介してくれたのはエムケイマリンの島浦社長と、モデルのモニカさん。
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取材に協力してくれたエムケイマリン。新艇・中古艇の販売から修理、用品販売まで幅広く対応。確かな技術と信頼で理想のボートライフをサポートしてくれます。
エムケイマリンは、マリンレジャーが盛んな愛知県蒲郡市に店舗を構え、新艇・中古ボートの販売から修理、メンテナンス、用品販売まで幅広く対応する信頼のボートショップです。確かな整備技術には定評があり、展示されているボートはいずれも状態の良い厳選されたものばかり。お客様の要望を丁寧に聞き取り、ライフスタイルに合わせた最適な一艇を提案してくれます。また、エンジン換装の実績も豊富で、性能や使用目的に応じたベストな組み合わせを提案できるのも強みです。信頼できる技術と親身な対応で、理想のボートライフをサポートしてくれる存在です。
取材協力:エムケイマリン
愛知県蒲郡市府相町1丁目91 TEL:0533-66-5200
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ハイピッチお勧めのライフジャケットはこちら!!
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水感知膨脹式ライフジャケット ベストタイプ YWV-2620RS 30,800円(税込)
https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/02/item/QR1TQKYWVW24
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蒲郡市の海賓館マリンセンターハウス内にある欧風料理オンディーナ。三河湾を望む抜群のロケーションで、地元食材を使った絶品イタリアンが楽しめます。
そんなエムケイマリンの島浦社長が教えてくれたのが、同じく蒲郡市内、海賓館マリンセンターハウス内にある「欧風料理オンディーナ」。三河湾を目の前に望むロケーションにあり、イタリアンを中心とした欧風料理が楽しめる人気のお店です。
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店内は上質な雰囲気に包まれながらも決して気取らず、カジュアルに立ち寄れる心地よさがあります。落ち着いた色合いのインテリアに包まれた空間は、どこかリゾートホテルのラウンジを思わせ、潮風を感じながらゆっくりとランチを楽しむ時間はまさに至福。広々とした店内にはゆとりあるテーブル配置がなされており、隣席を気にせず会話を楽しめるのも魅力のひとつです。窓際の席に座れば、海を眺めながら食事ができ、三河湾を行き交うボートが、まるで一枚の絵のような風景をつくり出しています。オンディーナの魅力は、そのロケーションだけでなく、地元・三河の恵みをふんだんに取り入れた料理の数々にあります。お店では地産地消のスタイルを大切にしており、地元の旬の食材を活かしたメニューが並びます。オーナーシェフ自らが市場に足を運び、直接目利きをして仕入れるというこだわりぶりで、季節ごとに変化する地元食材の魅力を存分に引き出しています。オンディーナのランチは週替わりで、訪れるたびに新しい味と出会えるのも魅力のひとつ。季節の移ろいとともにメニューが変わり、通うほどに楽しみが増していきます。これからの季節は、三河産地鶏を使ったラグーソース系のパスタや、牛すじ肉をじっくり煮込んだパスタ、さらにはその週に三河湾で上がったばかりの海鮮を使ったパスタなどが提供予定とのこと。
上質で落ち着いた雰囲気が漂う店内は、カジュアルながらも特別感のある心地よさ。広々とした店内はゆとりある配置で、静かに会話を楽しむことができます。
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ミニ貝柱とほうれん草のトマトクリームソース
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サーモンのスモークとブロッコリーのアーリオ・オーリオバジル風味
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かぼちゃの冷製クリームスープ
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本日のシフォンケーキ
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きな粉のムース
なお、お店にボートで訪れる際は、すぐそばにある無料開放の桟橋を利用することができます。マリンセンター内で利用申請書の記入を行えば係留が可能で、当日利用にも対応しているため気軽に立ち寄れるのが魅力です。ただし、市のイベントなどで利用できない日もあるため、出航前にマリーナやお店へ確認しておくと安心です。桟橋にボートを係留し、そのままオンディーナでランチを楽しむ――そんな特別な時間を過ごせるのは、海に面したこのロケーションならでは。海を眺めながらゆっくりと食事を楽しみ、再びボートに乗って湾を走り抜ける――そんな時間の流れそのものが、まるで小さな旅のように感じられます。欧風料理オンディーナは、特別な日だけでなく、日常の延長線上に少しの非日常を取り入れたいときにぴったりの場所です。潮の香りに包まれながら味わうランチは、時間の流れをゆるやかに感じさせ、都会の喧騒を忘れさせてくれます。海と食を楽しむ一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。ボートを所有している方はもちろん、これからマリンレジャーを始めてみたい方にもおすすめのスポットです。青い海を眺めながら味わう地元の恵み、そのすべてが「三河らしさ」を感じさせてくれる場所。次の休日は、ぜひオンディーナでのグルメクルージングを楽しんでみて下さい。
欧風料理オンディーナ
パスタランチ Aランチ ¥1,980 (※料理の内容は撮影時のものです)
かぼちゃの冷製クリームスープ、ランチメニューの中からパスタ一品、本日のドルチェから一品、コーヒー又は紅茶
愛知県蒲郡市港町1150 マリンセンター内 TEL: 0533-68-8918
【営業時間】
11:00~14:00 LO
17:30~21:00 LO
水曜日定休
スペシャルサンクス:エムケイマリン 島浦社長、モデル/モニカ、text/photo:編集部
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10月18日(土)・19日(日)の2日間、三重県津市のマリーナ河芸で「第18回海のバリアフリーまつり」が開催された。今年も障がいの有無や年齢に関係なく、誰もが海に親しめる多彩なプログラムが用意され、会場は大きな賑わいを見せていた。陸上では「ボッチャ」や、海洋プラスチックを使ったキーホルダーづくり、電動福祉カートの試乗などが行われ、体験コンテンツが人気を集めた。海辺に設置された「海ピアノ」は来場者が自由に演奏でき、海と音楽が織りなす穏やかな時間が流れた。海上では恒例のボートやヨットの乗船体験が人気を集めており、スタッフ操縦のもと海でのクルージングを満喫していた。車いすのまま乗り込めるクルーザーやハウスボートも用意され、車いすの方でも気軽に海を楽しむことができた。また、免許不要のヨット「ハンザ」やカヤック体験も実施され、子どもから高齢者まで、年齢に関係なく海を楽しめていた。港内ではカヤックを使った「海の運動会」が行われ、玉入れ競争などユニークな種目に笑い声が響いた。誰もが海に親しみ、共に楽しむことを目的に2006年から続くこのイベント。18回目を迎えた今年も、多くの人々が笑顔で海と触れ合う、温かな2日間となった。
取材協力:マリーナ河芸
三重県津市河芸町東千里854-3 TEL.059-245-5001 URL: https://marina-kawage.co.jp
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20年近く前になるが地中海に浮かぶ島国マルタの首都ヴァレッタにあるマリーナの取材をした際、ロシアの大富豪の持つスーパーヨットにヘリコプターが飛来するのを目にした。スタッフの話によると、その富豪はロンドンからヴァレッタまでプライベートジェットで飛び、ヴァレッタの空港からはスーパーヨット備え付けのヘリコプターで空港〜マリーナ間を行き来しているらしい。そんなシーンが今でも目に焼き付いている。日本でも近年プライベートジェットやヘリコプターを利用しての移動が富裕層の間では普及しつつある。実際、ビルフィッシュトーナメントやボートイベントなどで、頻繁に見かけるようになってきた。
そういった状況を受けて、2025年11月、中部地区最大のラグジュアリーマリーナである「ラグナマリーナ」に臨時ヘリポートがオープンした。予約制で飛行は日の出から日没の利用が可能で、着陸料は88,000円(予定)、給油施設は無い。
ラグナマリーナには100ftクラスのスーパーヨットの寄港にも対応する大型ビジターバースや、大型マルチハル艇にも対応した桟橋などがある。そういったクラスの大型ボートの艇置利用者の中には、ヘリコプター利用者も多い。中京圏だけでなく関東・関西圏からのヘリコプターでのアクセスを希望する問い合わせが多かったようだ。プライベート・ヘリコプターを使ってマイボートへアクセスする。かつてヨーロッパで見かけた光景……日本でも普通の姿になりつつある。陸路では渋滞に嵌まることもあるため、空路は非常に魅力的。ヘリコプターを利用すれば艇置利用の可能性も大きく拡がるだろう。気になる方はぜひお問い合わせを。
取材協力:株式会社ラグナマリーナ 協力:エアロトヨタ株式会社
〒443-0014 愛知県蒲郡市海陽町2-1 TEL:0533-58-2950 URL: www.lagunamarina.co.jp
今月号も見応え十分の内容になっておりますので、ぜひご覧下さい!!

















