8月10日にハイピッチvol.210が発売しました!!今月の表紙は、佐倉 えりさんです!!
2020年1月、Covid-19禍で開催されたデュッセルドルフ・ボートショーにてモックアップを使い紹介されたPRINCESS X95。2020年9月のカンヌ・ヨッティング・フェスティバルはキャンセルされ、2021年9月に再開された時がヨーロピアン・プレミア。そして、2022年、2年前よりオーダーしていたPRINCESS X95が完成し、ついに日本初上陸を果たしたのだ。PRINCESS X95最大の特徴は、スーパーフライデッキ。今までの95フィートクラスで採用されてきた、ロアーデッキ+アッパーデッキ+フライブリッジのレイアウトではなく、ロアーデッキ+メインデッキ+サンデッキ(アッパーデッキ)という3フロアのトライデッキだ。そして、このサンデッキと一般的なフライブリッジの大きな違いは、オープンエリアとキャビンの広さ。バウデッキ手前までフォアデッキが伸び、トランサムからバウデッキまで船体全面をカバーする。フライブリッジ艇のバウデッキにあたる部分がフルビームのワイドなフォアキャビン。一般的なフライブリッジ艇と比較して屋内スペースはおよそ40%増え、屋外のスペースも、およそ10%広くなっている。ポンツーンには、光により黒にも見える深く濃いミッドナイトブルーに包まれたPRINCESS X95。スイムプラットフォームは、単純に上下するタイプではなく、最後端を中心に、チークのフロアが常に水平を保ちながら円を描く。プラットフォームもステップも水平に保ちながら回転し、後方に伸びるギミック。そして、トランサムゲートを開けると、マリントイが格納できるガレージが現れる。人気のラウンジソファーとウェットバーを配置したビーチクラブを選択することも可能だ。スイムプラットフォームからステップを上がると、見晴らしの良いアフトデッキ。ウェットバーにテラスダイニング、サンデッキにつながる螺旋階段。メインデッキの前方は特殊なレイアウト。アフトデッキからスターボードのサイドデッキをバウに向かうと、途中でデッキは行き止まり。その横にはハッチがあり、キャビンに出入りすることができる。キャビンに入るとすぐ右側にデイヘッド。サロンを通ることなくトイレを使うことができる。目の前には、ロアーデッキに降りる階段。デイヘッドを抜け、バウ方向に進めばメインデッキの最前部にあるスカイキャビンにもサロンを横切ることなくアプローチすることができる。アフトデッキからポートのサイドデッキをバウに向かう。サイドデッキの最後部には、開閉式の扉にスロットルコントロールが格納されている。左舷着岸やスタンファーストのドッキングの際、最も視認性が良いポジション。状況に応じて操船場所を移すことで、肉眼で目視し操船することができる。死角が少なく安全に着岸することができる。ポートサイドのデッキをさらに進む。ステップの手前には、キャビンに入るもう一つのハッチ。そこからは、直接ギャレーにエントリーすることができる。サロンを通ることなくクルーがギャレーを行き来できる便利な勝手口。屋外のデッキを通りアフトデッキやフォアデッキにもサーブしやすいレイアウト。サイドデッキの突き当たり、ステップを上がりサンデッキ前方のフォアデッキに出る。このサンデッキには、アフトデッキから上がることもでき、エンクローズドブリッジ内の室内階段を使いメインサロンから上がることもできる。3つのルートがあり、ゲストやクルーが交錯することが少ない機能的なレイアウトだ。サンデッキの中心には、全周がガラスで覆われたエンクローズドブリッジ。ブリッジと同じスカイキャビンの後部にはスカイラウンジ。大型のL字ソファーで寛ぎ、風景を楽しむことができる。ルーバー式の天井を覆う遮光スクリーンを電動で開けば、グラストップから太陽の光がラウンジを包み込む。操船はエンクローズドブリッジで行う。風は5〜6m/s、風と本船の引き波が作る波の高さは0,5〜1m。900rpmで8.1ノット。エンジンロードは28%。1200rpmで10.0ノット。エンジンロードは27%と最も低く、時間あたりの消費量は94リットル。ジンロードは27%と最も低く、時間あたりの消費量は94リットル。1500rpmで12.3ノット、1800rpmで14.4ノット。クルージングスピードの2100rpmで17.1ノット。そして、トップスピードは2350rpmで20.1ノット。PRINCESS YACHTSのデータでは、トップスピードは21〜23ノットと公表されている。走りの特徴は、排水型特有のノーズの上がらない安定した走行姿勢。水面下のデザインは大型船に取り入れられているバルバス・バウが採用されている。ピアシング・バルブで起こした波をステムで作られる波が打ち消すことで波を軽減し、造波抵抗を抑えるもの。スムーズで叩かない走りと高剛性の船体により、エンクローズドブリッジ内は驚くほど静か。スピード感のない安定した走りを見せる。クルージングスピードの16ノットまで船速を落としてターン。旋回時に船体がやや外側に傾く排水型の挙動を示す。ハンドリングのレスポンスは良く、想像以上にクイックに旋回する。ボトムには、高度な流体力学的設計に沿って曲げられたSIDE –POWERのベクターフィン。フィンスタビライザーの働きにより、ローリングは最小に抑えられ、快適な乗り心地。ベクターフィンは、フラットフィンに比べ最大50%効率的。抵抗は抑えられ、速度が落ちることもなく燃料消費量も増加しない。また、停船時の揺れを抑える効果も高く。快適に停泊することができる。PRINCESS YACHTSとは、奇をてらわない伝統的なスタイリングのサロンクルーザーを建造するヨットビルダー。そのトラディショナルなヨットブランドが、Rシリーズに続いて最新モードに身を包む。それが、Mクラスに変わるラグジュアリーヨットとして誕生したXクラス。Xクラスの第一弾、PRINCESS X95が24mクラスのトレンドをリードする。
PRINCESS X95
全長:95ft 6in (29.11m)、全幅:22ft 3in (6.77m)、ドラフト:6ft 7in (2.01m)、乾燥重量:104トン、燃料容量:13,400L、清水容量:1,805L
ENGINES – DIESEL
Twin MAN V12-1900 (2x1900mhp)
URL:https://www.princessyachts-japan.com/models/x_class/95/
取材協力:プリンセスヨットジャパン 神奈川県横浜市神奈川区橋本町2丁目1-30 TEL: 045-441-7700 URL: https://www.princessyachts-japan.com
株式会社ポートサイド 神奈川県横浜市金沢区白帆4-2マリーナプラザ4F TEL: 045-770-6141 URL: https://www.portside-marine.com
photo: 株式会社パーフェクトボート text: Yoshinari Furuya
7月9日(土)〜10日(日)、滋賀県大津市のロータリーピア88で「CENTURION WAKESURF JAPAN OPEN 2022」が開催された。今大会はCWSAの規定に準拠したゴールドレベルの大会として行われ、会場となったロータリーピア88には全国から大勢のウェイクサーファー達が集まっていた。今大会にはジュニアクラスが設けられており、子供達も大会に参戦。こうしたクラスを設けることで、今後は彼らのような若い世代からも多くのウェイクサーファーが輩出されることだろう。また、今大会の公式競技艇にはワールドクラスの波を作り出すCENTURIONRi245をはじめとしたセンチュリオンボートが採用され、世界基準の波に乗った選手達は各クラスで熱い戦いを繰り広げていた。次回は愛知県常滑市で9月3日(土)に開催予定だ。ぜひ多くの方に参戦して欲しいと思う。
取材協力:ロータリーピア88 滋賀県大津市苗鹿3-12-1 TEL: 077-579-5554 URL:http://rotary-pier88.com
センチュリオンボートジャパン 滋賀県大津市苗鹿3-12-1(ロータリーピア88内) TEL: 077-579-5554 URL:https://centurionboats.jp
CWSA JAPAN 一般社団法人 日本ウェイクサーフ連盟 滋賀県大津市苗鹿3-12-1 TEL: 077-579-8080 URL: http://www.cwsa.jp
グルメクルージング第210弾!!今回ご紹介するのは愛知県蒲郡市西浦町で絶品のうなぎを楽しませてくれるお店「大山十七番」。ここは今年6月にオープンしたばかりのお店で、一色産の肉厚なうなぎを関東風の上品な味付けで提供してくれるお店です。
お店をご紹介してくれた西浦マリーナは三河湾を拠点にマリンレジャーを存分に楽しめる絶好のロケーションに位置し、大人の心がドキドキする「米国風海スペース」として、ボートやヨットの販売、艇置、メンテナンスなど、幅広くオーナー艇をサポートしてくれます。
クラシカルな雰囲気が漂うクラブハウスでは非日常の時間を過ごすことができそうです。2Fにはジムやヨガスタジオも完備されています。
マリーナにはクラシカルな雰囲気が漂うクラブハウスも完備されており、冬にはメインサロンの薪ストーブが室内の空気を優しく暖めてくれます。その他にも、ビリヤード台、ジム、ヨガスタジオなどがあり、海に出ない日でも非日常の休日を堪能できます。西浦マリーナのビジター桟橋を利用する際の注意点としては、必ず前日までに予約をして下さい。
取材協力 株式会社CIS 西浦マリーナ 愛知県蒲郡市西浦町大山26番地 TEL: 0533-57-3735 URL: http://www.nishiuramarina.com
グルメクルージング撮影時の使用ライフジャケットはこちら!!
水感知膨張式ライフジャケット ベストタイプ YWV-2620 26,400円(税込)
https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/02/item/QR1TQKYWV101
お店は今年6月にオープンしたばかりで、洗練された雰囲気の店内には落ち着いた雰囲気が漂っています。マリーナからは徒歩でスグの場所にあります。
マリーナからお店は歩いてスグの場所にあるため、マリーナからは徒歩でお店に向かうこともできます。今年6月にオープンしたばかりの店内は和モダンのテイストで仕上げられており、店内だけでなく、テラス席でも三河湾を臨む美しいロケーションを楽しみながら食事をすることができます。来店の際は水着や濡れた格好での食事はできませんので、ご注意下さい。
食後にはマリーナに併設するシーサイドカフェ「1963 OCEAN LOUNGE」でのんびりとドリンクを楽しめます。こちらもお勧めです!!
江戸むし うな重 5,000円(税込)
愛知県一色産うなぎ 一尾半、肝吸い、お漬物三種盛り、うなぎ山椒煮、魚沼産コシヒカリ300g
江戸むし うな丼 上 3,800円(税込)
愛知県一色産うなぎ 一尾、肝吸い、お漬物三種盛り、魚沼産コシヒカリ250g
オリジナルクリームソーダ 590円(税込)
左:グリーンアップル、中:ベリー、右:マンゴー
ティーカクテル 570円(税込)
左:オーガニックハイビスカスベリー&マンゴー 中:シトラスブルーティー&ホワイトグレープ 右:ピュアブラック&ホワイトピーチ
こちらのお店は関東風特有の「蒸す」という工程を入れることで、ふんわりとした食感に仕上がっています。また、関東風の優しく繊細な味付けが、一色産うなぎの旨味を引き立ててくれます。
お店で腕をふるう磯村料理長は“白吉兆”と屋号に付けることを許された大阪吉兆の伝統を受け継ぐ正統派料理店「日本料理加瀬」本店で修行した経験もあり、豊富な経験と技術が認められ、支店の料理長にも抜擢されたこともある経歴の持ち主です。そんな磯村料理長が腕をふるうお店で提供される一色産のうなぎはとても肉厚で、備長炭で短時間かつ高温で焼くことで、外側はパリッと、内側はふんわりとした食感を楽しめます。お店では背開きにしたうなぎに串を入れ、白焼きにした後、蒸してから焼き上げており、この「蒸す」という関東風特有の工程が入ることで、ふんわりとした食感を実現しています。また、関東風の優しく繊細な味付けもお店の特徴の一つで、この味付けが一色産のうなぎの旨味をしっかりと引き立たせてくれるため、うなぎ本来の旨味を存分に感じることができます。今回頂いたうな重は一色産のうなぎが一尾半使われており、上品な味付けで、うなぎを堪能することができました。ボリュームも満点で、贅沢な味わいながら、食べ応えもあるメニューとなっていました。そして、うな丼の上は一色産のうなぎ一尾を贅沢に使用しており、ふんわりとした食感にタレが絶妙に絡んで、本当に美味しかったです。こちらのお店で食べるうなぎは肉厚で旨味も凝縮されており、食べているだけで、とても幸せな気持ちになりました。ぜひ関東風に味付けされた絶品のうなぎを食べに、グルメクルージングに出かけてみて下さいね!!
スペシャルサンクス:江戸むしうなぎ 大山十七番、西浦マリーナ、モデル/佐倉 えり 、text/photo:編集部
大山十七番
〒443-0105 愛知県蒲郡市西浦町大山十七番 TEL:090-4267-0017 営業日:月・金・土・日曜日 営業時間:11時から14時半(LO:14時)
URL:http://www.ohyama17.com
1963 OCEAN LOUNGE
〒443-0105 愛知県蒲郡市西浦町大山26 TEL:080 9734 1963 営業日:月・金・土・日曜日 営業時間:10:00〜16:30 (LO15:30)
URL:https://www.1963oceanlounge.com
青戸マリーナは小浜湾西側最奥にあるマリーナで、平成元年に現在の場所に移設され、釣りやクルージングを楽しむオーナーの方々の拠点として日々賑わいをみせている。マリーナは若狭湾まで約20分の立地にあり、気軽に大型の魚種を狙った釣りを楽しめるのも魅力の一つ。また、経験豊富なスタッフも在籍し、ボート購入やメンテナンスまで幅広くサポートしてくれる。陸上ヤードには様々なタイプのボートが艇置されており、遊び方に応じて、最適なマリンライフを提案してくれる。更に、2018年には第8管区初となる安全推進マリーナにも認定されており、しっかりとした安全管理と、船長の安全意識向上への努力がうかがえる。そんな青戸マリーナではレンタルボートのサービスも行っており、カタマランハルが魅力のニッサン サンキャット7.7をレンタルすることができる。サンキャット7.7は双胴船なので左右の揺れに強く、Vハルの船よりも流されづらいため流し釣りにも定評がある。また、センターウォークタイプになっており、バウ・スターンデッキの行き来がしやすく、アンカーの上げ下ろしの際も安心して行えるため、釣りをするにはピッタリなボートだ。エンジンは2021年5月に新品換装されたYAMAHA船外機175馬力が搭載されており、走行面も申し分ないだろう。装備品に関してはGPS魚探はもちろん、マリントイレも装備されているため、女性や家族連れからも喜ばれそうだ。レンタルボート会員ならば半日(4時間)で13,200円(税込、燃料代別)でレンタルでき、非会員の場合よりも長時間レンタルできる等のお得な特典が付くため、断然会員としてレンタルするのがお勧めだ。なお、もし一人での利用であれば、非会員でも会員と同じ料金で利用できる、【お一人様割引】もあるので、まずは気軽にレンタルボートを試してみて欲しい。次にレンタルボートの利用方法についてお話ししておきたい。まず初めに、予約の際は利用する1ヶ月前から1日前までで予約することができる。当日は受付で誓約書へのサインをし、免許証のコピーをとってもらう。その後ボートの使用方法や注意事項等の説明を受け、同乗者全員がライフジャケットの着用をして出航という流れだ。帰港後は上架・給油と、船体・エンジンのチェックをした後に利用料金と燃料代の精算となる。初回利用の場合は書類記入やボート使用説明などがあるため、30分から1時間程度時間に余裕を持っておく必要がある。マリーナにはシャワールームがあり、こちらはレンタルボート会員になると利用することもできる。その他、レンタル艇に関する詳細は公式HPにて確認できるので、ご利用の前に目を通しておくとスムーズだろう。青戸マリーナ公式ブログでは7月時点でアオハタ・真鯛・ハマチなど様々な魚種の釣果報告が上がっており、多くのアングラーたちが若狭湾の釣りを楽しんでいる様子が伺える。ここを拠点に、安定感抜群のカタマランハルを採用したレンタルボートに乗って、魚影の濃い若狭湾に繰り出してみてはいかがだろうか。きっと、充実した1日となるだろう。
レンタル艇:ニッサン サンキャット7.7 (26ft) レンタル会員 4時間13,200円〜 非会員 3時間半16,500円〜
※別途ガソリン料金有り。
※お一人でご利用の方は会員料金を適用可。
※会員特典有り(非会員の25%OFF等)。詳細はHPをご確認下さい。
URL:https://aotomarina-itakurazousen.jimdofree.com/レンタルボート-1/
取材協力:青戸マリーナ 福井県大飯郡高浜町和田155 TEL:080-1517-1108
URL:https://aotomarina-itakurazousen.jimdofree.com
7月18日(月)、愛知県豊橋市の三河港にて、3年振りの開催となる「豊橋みなとフェスティバル2022」が開催された。このイベントは三河港クルーズや海上保安庁巡視船の一般公開などが行われ、毎年大勢の来場者で賑わうイベントである。今年もイベント内にて、(公社)中部小型船安全協会による「安全パトロール艇出艇式」が開催され、ステージ上では1日港長、巡視艇1日船長、安全パトロール艇1日船長の任命式が行われた。任命式後は同協会が指定する安全指導員が乗船したパトロール艇が1艇ずつ敬礼をしながら、巡視船の前を通過するなど、小型船舶の海難防止やマナーの向上をアピールしていた。こうした活動のお陰で、私たちは安心・安全にマリンレジャーを楽しめているのかもしれない。
取材協力:NTPマリーナりんくう 愛知県常滑市りんくう町3丁目6番地の1 TEL (0569) 35-7200 URL http://www.ntp.co.jp/marina/rinku/
(公社)中部小型船安全協会 名古屋市港区港町1番11号 名古屋港湾会館 3F TEL(052) 653-2407 URL http://shou-an4.server-shared.com
今月号も見応え十分の内容になっておりますので、ぜひご覧下さい!!