ヤマハ発動機が発表した次世代のボート制御システム「ヘルムマスターEX」は統合されたボート制御システムで、ボートフィッシングやクルージングのシーンにおいて、オーナーの操船負担を大きく軽減する優れたシステムだ。撮影にご協力頂いたのは愛知県碧南市の衣浦マリーナ。ここは近年航海計器類やフィッシングギアなど、ボートフィッシングに関する艤装に力を入れており、代表の清水氏は高い技術力でオーナーに最適なボート艤装を提案してくれる。今回はヤマハ発動機が発表したヘルムマスターEXをYAMAHA YFR-27に搭載したとお聞きし、早速取材させて頂くことに。この撮影では実際にヘルムマスターEXの主要機能とも言えるオートパイロット、セットポイント、ジョイスティックなどのボート制御システムを使いつつ、機能の詳細やメリットをご紹介しようと思う。最初に紹介するオートパイロットはボタンを押したり互換性のある多機能ディスプレイをタップすることで、ヘルムマスターEXオートパイロットとデジタル電動ステアリングが、操船をサポートしてくれる機能で、主な機能としてはコース維持モード、トラックポイントモード、方位維持モード、パターン操船モードの４つがある。コース維持モードでは風や潮流の影響を自動的に調整してボートのコースを保持してくれる。これにより、釣りやクルージング時には風や潮流などの影響でボートが本来走りたいルートから逸れても、自動で調整してコースを保持してくれるため、細かく手動で変針を繰り返すことが無い分、操船負担もかなり軽減されそうだ。方位維持モードでは風や潮流に対して、方位を維持して航行できるため、横からの風や潮流に影響されることなく、一定の方位を維持しつつ航行することが可能だ。コース維持モードと方位維持モードでは使用時に方位修正ボタンを押すことで、進行方向の方位を左右それぞれに微調整することも可能となっている。トラックポイントモードでは予め決めたポイントを経由しながら目的地に行くことができるので、操船の際に１箇所ずつ手動でポイントまでボートをコントロールしながら進めなくても良い。パターン操船モードではジグザグ走行やスパイラル走行など、予め設定した角度や距離で航行可能となっている。こうした機能を使うことで、オーナーの操船負担はかなり軽減されるだろう。続いて、釣りの際に重宝したいセットポイント機能では２つの主要モードとなるフィッシュポイントとドリフトポイントをご紹介しよう。フィッシュポイントではGPSと連動し微速で前後進を行うことで、可能な限りポイントキープしてくれる。釣りの際にせっかく真下に狙いたい漁礁などがある場合でも、この機能を使うことで、落ち着いて魚に誘いを掛けることができるため、静止釣りには最適な機能と言えるだろう。ドリフトポイントは方位を維持することで、船首を固定し風や潮流に乗せてボートを流す機能で、船首をしっかりと固定した上で、流し釣りができるため、流し釣りをしている間にボートがイメージと違う方向に向いてしまうことを避けられる。セットポイントを使うことで、操船負担も減り、快適に釣りが楽しめるだろう。また、ジョイスティックは直感的に操作でき、感触は非常に良く、こちらは個別のモードを継続しつつ、オートパイロット（速度&方位）の微調整やセットポイント内での位置調整も可能となっている。ヘルムマスターEXは海上でのオーナーの操船負担を大きく軽減してくれる非常に優れたボート制御システムと言えそうだ。

取材協力:衣浦マリーナ 愛知県碧南市道場山町3丁目21番地 TEL:0566-41-2558 URL: https://km55.jp

シールズマリンフィッシングガイドサービス 愛知県豊橋市大村町東沖15-1 TEL 0533-83-5514 携帯電話090-2688-3204 URL: http://jdiracing.com/SaltFishing.htm

Re:Banquet 「まいにち食べたいスープのお店」 愛知県名古屋市中区丸の内２丁目１６−２５ TEL.050-5872-4546 URL: https://rebanquet.com