6月10日にハイピッチvol.244が発売しました!!今月の表紙は、山本 瑠香さんです!!
オーストラリアの高級モーターヨットビルダー、Maritimoが手掛ける「M55 Black Edition」は、同社のベストセラーモデルM55をベースにした特別仕様。長距離航行に適したフライブリッジモーターヨットとしての性能はそのままに、スタイル、快適性、機能性の各面でアップグレードが施されている。BlackEdition最大の特徴は、インテリアおよびエクステリアの要所にあしらわれたブラックファブリック。艶を抑えた質感と引き締まったカラーリングが、空間全体に緊張感と洗練をもたらしている。ガンネル、ラウンジシート、天井仕上げなどに用いられた黒のアクセントが、従来のM55とは一線を画す印象を与えている。エクステリアでは、コックピットが再設計され、大型のトランサムアイランドが新設された。これによりスイムプラットフォームとの間に明確なゾーニングが生まれ、より機能的なBBQエリアとラウンジスペースが確保されている。トランサムシートはより深く、包み込むような形状に変更され、乗員の快適性が向上している。フライブリッジスカイラウンジは完全密閉構造となっており、気候に左右されず快適な航行が可能。BlackEditionではウェットバーのキャビネットが2ドアおよび3ドアの仕様にアップグレードされ、アフトデッキには新たなラウンジシートとストレージスペースが追加されている。高い視認性と操作性を兼ね備えた操船席も健在で、ロングクルージング時の安心感を支えている。ギャレーはMaritimo独自のアフトギャレー配置を採用。ギャレーからサルーン、コックピット、フライブリッジへのアクセスがスムーズに繋がり、移動時のストレスが少ない。BlackEditionでは、スターン側のギャレー延長と収納力の向上が図られており、長期滞在にも対応する使い勝手を備えている。下層デッキには3つの独立したキャビンを配置。船体全幅を活かしたマスターステートルームにはキングサイズベッドを設置。フォワードステートルームにはオフセット配置のクイーンベッド、スターボード側のゲストルームにはツインベッドを配置。すべてのキャビンが十分な天井高と採光を確保しており、閉塞感のない居住空間を提供している。エンジンにはツインディーゼル(ボルボD13またはカミンズQSM11)を搭載し、トラディショナルなシャフトドライブ方式を採用。安定したクルージング性能と長距離航行における信頼性を実現している。燃料タンク容量は4550リットル、淡水タンクは750リットルを確保し、長時間の航海でもライフラインの持続性を確保している。BlackEditionは、単なるカラーオプションではなく、Maritimoが持つクラフトマンシップと機能美への哲学を、緻密な仕様変更によって体現したモデルといえる。ディテールにまで及ぶブラック仕上げは、単なる視覚効果を超えて、艇全体の存在感や佇まいに重厚さと品格を与えている。オーストラリアの造船技術と設計思想を詰め込んだM55に、ブラックという確信的な選択を加えたBlackEdition。すでに完成された名艇に、さらなる深みを与えるこのモデルは、次なるラグジュアリーの基準を静かに塗り替えていく。
M55 BLACK EDITION
スペック:主要諸元 全長/18.79m、全幅/5.22m、 乾燥重量/36,000kg、清水容量/750L、 定員/15名、 燃料容量/4,550L
エンジン:搭載エンジン/ボルボ D13-1000MPH、形式/直列6気筒、排気量/13Lディーゼル、最高出力/(1000hp-745kW)×2
取材協力:アインスAリゾート株式会社
大阪府堺市堺区神南辺町四丁118 TEL:072-224-4040 URL: www.eins-a.jp
愛知県常滑市のNTPマリーナりんくうを舞台に、5月17日〜18日の2日間にわたって開催された「中部ボートショー2025in常滑」は、東海エリア屈指のマリンイベントとして多くの来場者を集めた。海辺に面した会場には様々なプレジャーボートやPWCが並び、マリンレジャーの“いま”を肌で感じられる時間となった。海上には各社の人気モデルが整然と並び、乗船見学や試乗を通じて、走行性能や船内空間の質感など、各メーカーの人気モデルを一度に比較する貴重な機会となっており、マリーナは終日大きな賑わいを見せていた。一方、陸上エリアにも様々なブースが並び、マリン初心者から上級者まで、自分に合ったボートやマリン用品を吟味することができた。会場にはPWCの展示もあり、多くの来場者が真剣な眼差しで各社の展示マシンを見つめていた。さらに、海を遊び尽くすためのマリンギアやアクセサリーも充実しており、出展者と楽しげに会話する来場者の姿も多く見受けられた。陸上ではVRゴーグルを使用したバーチャル操船体験の紹介も行われ、最新のボートやマリンアイテムだけでなく、先進機能も体験できる非常に充実した構成となっていた。今年は体験型のプログラムも人気を集めており、船舶免許を持たない人でも安心して参加できる「ドライビングレッスンチャレンジ」は本格的な実技講習のような充実度で、操船体験をすることができており、非常に充実した内容に感じた。他にも、GARMIN魚探の活用法、ウェイクサーフィン、ボートフィッシングをテーマにしたトークショーなど、実践的な知識を得られる場面も多数用意されていた。実際に海で活躍する人達のリアルな声に触れられる時間は来場者の理解と興味をより深めるきっかけとなった。今年も入場無料で開催された「中部ボートショー2025 in 常滑」。家族連れや友人同士など幅広い層が気軽に足を運び、会場は終日賑わいを見せた。ニューモデルの展示や試乗も充実し、このイベントをきっかけに、マリンレジャーへの興味をさらに深めた方も多いだろう。ぜひ今シーズンも自分に最適な1艇でマリンレジャーを堪能して欲しいと思う。
取材協力:NTPマリーナりんくう
愛知県常滑市りんくう町3丁目6番地の1 TEL.0569-35-7200 URL: https://www.ntp.co.jp/marina/rinku/
※写真の内容は5/27までのものです
グルメクルーズ第243弾!!今回ご紹介するのは和歌山マリーナシティホテル内にあるイタリアンレストラン「カーロ・エ・カーラ」です。日本イタリア料理協会副会長である総料理長・齊藤 実が手がける、イタリアンの名店。和歌山の旬の素材を取り入れた本格イタリアンを堪能することができます。
今回のクルージング艇は「NAVAN C30」。快適な動線と明るさを兼ね備え、滞在型クルーズにも最適。くつろぎの居住空間が丁寧に設計された一艇です。
お店を紹介してくれたのはアインスAリゾートの丸山さんとモデルの山本 瑠香さん。アインスAリゾートは、大阪府堺市に本社を構えるマリンディーラーで、世界的に評価の高い「SeaRay」「Maritimo」「NAVAN」「TOYOTA MARINE」などを取り扱っています。ボートの販売だけでなく、整備・サービス、ボート免許取得支援など、マリンライフをトータルにサポートしてくれ、多くのボートオーナーから信頼を集めています。今回はそんなアインスAリゾートの丸山さんに案内してもらい、和歌山マリーナシティ内にあるヨット倶楽部へ係留することに。
入港後一旦給油桟橋に着岸。フロントで受付をします。
ここで注意して頂きたいのはビジター係留時の手続きについてです。ヨット倶楽部へ係留の際は、初めに給油桟橋へ係留し、徒歩でクラブハウスへ。そこで受付を済ませた後、船に戻って改めてビジター桟橋へ係留する、という流れになります。詳細に関しては、公式サイトをご覧ください。
受付後ビジター桟橋に移動
和歌山マリーナシティ内に位置するヨット倶楽部は、静穏な内港と充実した施設を備え、ビジター桟橋も完備しているため、初めての寄港でも安心のマリーナです。
海沿いに佇む和歌山マリーナシティホテルは全室オーシャンビューの市内唯一のリゾートホテル。目の前に広がる海を眺めながら、非日常を堪能できます。
ヨット倶楽部は、四季折々の風景とともに、マリンレジャーの魅力を体験できる特別な場所として、多くのボートオーナーやマリンファンに親しまれています。施設内には広々としたクラブハウスが構えられ、ラウンジスペースなども完備。「和歌山マリーナシティプレミアムボートショー2025」を開催するなど、イベントを通じてマリンレジャーの魅力を広めており、保管だけにとどまらない多面的な機能を持っています。係留後は徒歩でお店のあるマリーナシティホテルへと向かいます。
取材協力:和歌山マリーナシティ ヨット倶楽部
和歌山市毛見1516番地 和歌山マリーナシティ内 TEL.073-448-0033 URL: https://www.marinacity.com/yacht/
ハイピッチお勧めのライフジャケットはこちら!!
水感知膨脹式ライフジャケット ベストタイプ YWV-2620RS 30,800円(税込)
https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/02/item/QR1TQKYWVW24
和歌山マリーナシティホテルの1階にある、イタリアンレストラン「カーロ・エ・カーラ」。開放感のある店内はゆったりと時間が流れるリゾートの魅力に満ちています。
お店はホテルの1階にあり、白を基調とした落ち着いたインテリアは、日差しが優しく差し込むガラス張りの空間に心地よく調和し、リゾートらしい開放感に満ちています。そんなお店で今回頂いたのがランチコース「マッジョ」です。
Maggio(マッジョ) ¥3,500(税・サ)【5/27まで】
グリンピースのムース 菜園風 ※写真の内容は5/27までのものです
まずご紹介するのはグリンピースのムース。緑の美しさをそのままに、菜園を思わせる瑞々しさが広がります。
みかん鶏のカチャトーラスパゲッティ ※写真の内容は5/27までのものです
続くパスタは、和歌山特産の“みかん鶏”を使ったカチャトーラをスパゲッティに仕立てた一皿。弾力のある肉質と濃厚な味が特徴で、トマトの酸味と絶妙に溶け合い、豊かな旨みを奏でます。
国産牛サーロイン 白トリュフ塩 ※写真の内容は5/27までのものです
メインディッシュは二種から選べるのも嬉しいポイントです。ひとつは国産牛ロースを白トリュフ塩でソテーしたもの。しっとりとした肉の旨みに、白トリュフの香りが繊細に寄り添い、食欲を一層引き立てます。
鰆のソテー 新玉ねぎと白バルサミコのソース ※写真の内容は5/27までのものです
もうひとつは関西では春の魚として親しまれる鰆のソテー。新玉ねぎと白バルサミコで仕立てたソースがやわらかな白身にほどよく絡み、ひと口ごとに味の奥行きを感じさせる一皿です。
本日のドルチェ / ホテル特製パン ※写真の内容は5/27までのものです
コースを味わう途中には、ホテル特製パンがテーブルに届けられます。外は香ばしく中はやわらかく、温もりを感じる仕上がりです。食べ放題というスタイルも嬉しく、料理の進み具合に合わせて、好みのタイミングでおかわりができるのも魅力のひとつです。そして、食事の最後に提供される本日のドルチェとコーヒーが、コースの余韻を豊かに引き立ててくれます。
一部ランチメニューはおよそ1ヶ月ごとに内容が変わり、今回ご紹介した「マッジョ」は5月27日までの予定。そのため、最新のメニューや提供期間については、公式ホームページにてご確認ください。「カーロ・エ・カーラ」は海上からアクセスも容易で、和歌山沖を軽くクルージングした後、ヨット倶楽部に艇を係留し、ランチを楽しむようなプランも立てやすいのも魅力。友人や家族と過ごす休日におすすめのクルージングスポットです。ぜひ、遊びに行ってみてくださいね!!
イタリアンレストラン カーロ・エ・カーラ
〒641-0014 和歌山県和歌山市毛見1517和歌山マリーナシティホテル
営業時間
ランチ 11:30~15:30(L.O.14:30)
ディナー 17:30~21:00(L.O.20:00)
TEL:073-448-1119 URL: https://www.marinacity.com/hotel/restaurant/caro/
スペシャルサンクス: アインスAリゾート 丸山さん、モデル/山本 瑠香、text/photo:編集部
2025年4月20日(日)、福井県・若狭湾にてBRPジャパン主催のフィッシングイベント「Sea-Doo Social Club Fishing」が開催された。Sea-Dooオーナー限定の本イベントは、「仲間と一緒により充実したSea-Dooライフを育む」ことを目的とするシードゥソーシャルクラブ(SDSC)による日本初のソーシャルクラブ活動として実施されたものであり、記念すべき第一弾の場には、全国から20艇29名のシードゥアングラーが集結。会場となった若狭湾に面するマリンポート美浜は、朝から終始賑やかな雰囲気に包まれ、和気藹々としたムードの中、熱気あふれる一日が繰り広げられた。その光景のなかでもひときわ目を引いたのが、20艇の参加艇のうち実に17艇を占めた、フィッシングに特化した「FISH PRO」シリーズの存在である。FISH PROは、安定性と機能性を両立させた設計が魅力で、着脱可能なクーラーボックスや、複数のロッドホルダー、GPS魚探を標準装備するなど、本格的なジェットフィッシングをサポートする仕様となっている。限られたスペースの中で釣りに最適な動線が確保されており、PWCの可能性を一気に広げた存在だ。今回のイベントでは、このFISHPROが多くの参加者に選ばれたことで、Sea-Dooがフィッシングシーンにおいても確固たる地位を築きつつあることがうかがえた。大会は「真鯛」「底物」「青物」の三部門に分かれ、それぞれ釣れた魚のサイズを競う形式で行われた。朝のうちは全体的に苦戦ムードが漂い、なかなか魚信が得られない時間帯もあったが、次第に海況が好転し、アマダイやレンコ鯛、カナガシラ、アオハタといった多彩な魚種が検量場に並び、最終的には華やかな結果となった。結果は以下の通り。鯛の部では、山本氏が45.3cmのアマダイを釣り上げて1位に輝き、西本氏、大島氏が続いた。底物の部では、中村氏のアオハタ(41.4cm)がトップとなり、渡部氏、鈴木氏がそれぞれ2位、3位にランクイン。青物の部では、廣瀬氏が41.7cmのマフグを記録して優勝を飾った。さらに、終了時間までお父さんの後席で竿を握り続けた戸田大地くんに特別賞が贈られるなど、会場には拍手と笑顔が絶えなかった。イベントの締めくくりには、FISHPROアンバサダーの”おかまり”こと岡田万里奈さんとのじゃんけん大会が開催され、勝者にはFISH PROグローバルアンバサダー、アンドリュー・ヒル氏監修のオリジナルリールカバーが贈られた。会場全体が一体となって盛り上がるその様子は、まさにSDSCが目指す「仲間と共に楽しむ」理念を体現していたと言えるだろう。釣果を競いながらも、互いに声を掛け合い、笑顔が絶えなかったこの日の若狭湾。Sea-Dooを通じて広がる仲間とのつながりと、FISH PROがもたらす新たなフィッシングスタイル。その両方を感じることのできる特別な一日となった。次回の開催には、ぜひその輪に加わってみてはいかがだろうか。
主催:Sea-Dooソーシャルクラブフィッシング実行委員会
お問合せ:BRPジャパン/東京都港区港南2丁目16-1
取材協力:有限会社シーゲッツ
愛知県尾張旭市狩宿町4丁目16-1 TEL.0561-52-5600 https://www.seagets.com
マリンポート美浜
福井県三方郡美浜町早瀬14-51 TEL.0770-32-0348 https://wakasa-ozmarine.com
BRP Japan 公式チャンネル
イベントの様子はこちら!! https://www.youtube.com/watch?v=sU9hljx9U0Y
福井県小浜市にあるマリンステーション小浜で、今年も恒例の「マリーナ開き&安全祈願祭」が開催された。当日は多くのオーナーが集まり、朝からマリーナは大きな賑わいを見せていた。神主による祈祷では、施設のお祓いに加え、所属オーナーたちの無事故航行と豊かなシーズンを願う祝詞が奏上され、参加者はそれぞれ真剣な表情で祈りを捧げていた。マリーナは若狭湾へのアクセスに優れ、港を出てすぐの近場でキスやアジが狙えるほか、約20分ほど沖に出れば青物や真鯛の好ポイントにもアプローチ可能。年間を通して多彩な釣りが楽しめる環境が整っており、関西・中部の両エリアからのアクセスにも恵まれている。また、マリーナの魅力を語るうえで欠かせないのが、オーナーズ会の存在だ。初心者の方でもすぐに打ち解けられるアットホームな空気が漂い、日々の交流を通じて自然と親睦が深まっていく。そして、今年のイベントでは小浜海上保安署の保安官による安全講習も実施され、参加者は海上でのリスクへの理解を一層高めていた。フィールドとしてのポテンシャルの高さに加え、オーナー同士がつながるコミュニティとしての魅力も、このマリーナが選ばれている理由の一つだろう。
取材協力:マリンステーション小浜
福井県小浜市甲ヶ崎59-10-1 TEL/FAX 0770-52-7666 直通 090-1023-2718 URL:https://msomarine.jp
今月号も見応え十分の内容になっておりますので、ぜひご覧下さい!!