6月10日にハイピッチvol.232が発売しました!!今月の表紙は、栞音さんです!!
横浜ベイサイドマリーナの桟橋に係留されたPRINCESSY85。水面から3mを超える白く聳え立つ壁がY85の船体。バウからトランサムに向け上下幅を変化させながら複数のウィンドウを飲み込む有機的な一条のブラックライン。シアーライン、サイドウィンドウ、ハードトップ・・・
全てのアウトラインがハーモニーを奏でる。躍動的でアートフルなスタイリングがPRINCESS Y85の魅力でもある。
スイミングプラットフォームからアフトデッキへ上がる。デッキ後方には、向かい合わせに設置されたソファー。大型のチークテーブルを中心に、左右方向にスライドするソファー。テーブルを高くし、ソファーの間隔を狭めれば、食事がしやすいテラスダイニング。ソファーの間隔を広げ、センターテーブルを下げれば、ゆったりとした寛ぎのカフェラウンジに変化する。アフトデッキを覆うイーブスの下にはProofVision(防水モニター)が搭載され、電動でフリップダウンする。アフトデッキで映画やスポーツ観戦を楽しむことができる。また、パーティーでは、音楽に合わせた映像を演出に使うのも良いだろう。
フライブリッジのステップを上がると目の前にはスタイリッシュな造形のウェットバー。カウンターは、キャビネットやハードトップなどエクステリアの各所でも使われているオイスターグレーとグラファイトグレーのコンビカラー。シンクや冷蔵庫、アイスメーカー、BBQグリルが備わりパーティーを盛り上げてくれる。
ウェットバーの前方は、3人掛けのL字ソファー。大きく傾斜したバックレストに身をゆだね、足を伸ばし寛ぐことができるシェーズロングスタイル。センターにはコックピットと2脚のボルスターシート。コックピットを挟むように、ポートサイドにも同じ、左右対称に配置されたL字ソファー。コックピットのコンソールは、必要な時にだけフリップアップするシンプルで美しい造形。コンソールには、3台のモニター。中央は、PRINCESSY85のために構築されたBONINGのモニタリング・コントロールシステム。左右には、ナビゲーションやデプス、レーダー、カメラなどを映し出すRAYMARINEのモニターが並ぶ。
そして、ウェットバーの対面、ポートサイドの中間ゾーンは、ラウンジエリア。6人以上座ることができる幅2.57mの大型U字ソファーとチークトップテーブルが備わり、家族や多くのゲストで語らうことができる。全てが機能的でありながらエレガントだ。
フライブリッジのヘルムシートに着座しシフトレバーを前に倒す。1900馬力のMANV12は静かに力強く加速する。燃料40%、清水90%、乗員9名の条件下のインプレッション。900回転で9.5ノット、1200回転で11.8ノット、1500回転で13.8ノット、1800回転で17.8ノット、2100回転では23.5ノット。トップスピードは、2370回転で28.4ノットを記録した。また、メーカーが発表するデータでは、2000回転の場合、23.3ノットで436マイルの航続距離。1600回転まで落とせば、18.2ノットで565マイル。100マイル以上航続距離を延ばすことができる。そして、トローラーのボートスピードと同じレベルの1000回転、9.4ノットまで落とせば、1373マイルのロングレンジを得ることができる。東京から小笠原諸島父島を往復できる計算。日本一周クルージングを無理なく叶えることができるということ。また、排水型のトローラーとは異なり、いざとなれば28ノットのトップスピードで危険を回避することが可能。航路の横断や潮流の速いインレットでも渡り切ることができるということ。つまり、スラックタイムに縛られることもなく、航海計画を立てることができるということだ。
サロンクルーザーの概念を覆すPRINCESS Y85。サロンの広さや洗練されたインテリア、アコモデーションの充実ぶりは、メガヨット並み。ロングレンジを可能とする低燃費は、排水型のロングレンジトローラーに匹敵するもの。そして、低燃費でありながら、スピードを諦めないボトムデザイン。全てを兼ね備えた最強のモーターヨット。それがPRINCESS Y85の個性であり、特徴だ。
取材協力:プリンセスヨットジャパン
神奈川県横浜市神奈川区橋本町2丁目1-30 TEL: 045-441-7700 URL: https://www.princessyachts-japan.com
株式会社ポートサイド
神奈川県横浜市金沢区白帆4-2マリーナプラザ4F TEL: 045-770-6141 URL: https://www.portside-marine.com
photo: 株式会社パーフェクトボート text: Yoshinari Furuya
Super Air NautiqueはCorrect Craft社が建造するスキーボートのトップブランド。CorrectCraftは、1960年代に訪れた水上スキーブームからSkiNautiqueとして、業界を牽引してきたスキーボートビルダーとして知られている。だが、その歴史は、スキーボートが生まれる以前、今から100年ほど前まで遡る。CorrectCraftの前身は、1925年にWalterC.Meloonによってフロリダ州で設立されたFlorida Variety Boat Company。初期の頃は、熟練した職人たちにより、パワーボートやレースボート、ヨットなど、さまざまな木造ボートを建造していた。その後、パワーボートに集中し、1930年にPine Castle Boat and ConstructionCompanyへと社名を変更。大恐慌を乗り越え、繁栄を続け、8年後の1938年、CorrectCraft社に社名が変更された。第二次世界大戦の終盤、CorrectCraftの建造技術はアメリカ政府の目にとまり、ストームボートと呼ばれる小型高速艇の建造を受ける。1942年、フロリダ州タイタスビルに専用工場を開設。連合軍進軍のために依頼された400艇を、革新的な生産プロセスにより、わずか30日で建造。その困難なミッション遂行は「A Miracle Production(奇跡の生産)」と呼ばれた。これにより、アメリカ陸軍からも信頼される、最高品質のメーカーとして確固たる地位を築く。そして、1955年WalterC. Meloonから、息子のWalter O. Meloonに引き継がれ、1961年にはファイバーグラスを使用したSkiNautiqueを市場に投入。ウォータースポーツボートに革新をもたらしたのだ。NautiqueBoatsの正規輸入をするのは、エルアイビーリゾート。CorrectCraft社のグループに属するNautique Boats、Centurion Boats、Supreme Boatの3ブランドと、トーイングボートのエンジンメーカーPCM Marine Engineの販売を行う信頼のディーラー。そのエルアイビーリゾートが運営する琵琶湖湖畔のマリーナリゾート「ロータリーピア88」を基地にインプレッションが行われた。ローターリーピア88の桟橋を離れ、パワフルなトルクで加速する。パワーユニットは新型のPCMzz8。630馬力のパワーを4ブレードプロペラに伝え、一気にプレーニングさせる。3000回転で、16.9ノット、3500回転で22.9ノット、4000回転で27.6ノット、クルージングスピードの4500回転で30.2ノット。5000回転で33.5ノット、トップスピードは、ラフな海面にもかかわらず5600回転で36.3ノットを記録した。ラフな海面の中、クルーズスピードの30ノットでマニューバーを描く。急旋回をしても、最適なバンク角でターンに入り、パフォーマンスボートのように水をとらえ、適度なグリップで、思い通りのラインを描く。また、水上スキーやウェイクボードのスピードやシチュエーションを想定し、急減速し旋回をしても、波を被ることもない。低速でも舵が効き、小周りもスムーズ。低速で横波を受けてもノーズが沈み込むことなくコックピットに水が入ることもない。フラットな水面でしか走ることが想定されていない、過去のスキーボートとは全く異なるシーワージネス。進化したハルデザインが、快適性や安全性、高いマニューバビリティーを実現している。ウォーターバラストを入れてトーイングのテストをする。バラストは、3700ポンド、およそ1.7トン。5室に分かれているバラストタンクに高速ポンプで給水する。トーイングスピードの11.8マイルで走り、コントロールパネルを操作し、波を作る。スピードは、一定のスピードを自動でコントロール。波の高さは、イラストが表示されたNSS(Nautique Surf System)のコントロール画面にタッチするだけ。レフトからライト、ライトからレフトの波の変更もタッチするだけ。フロントサイドからバックサイドの波に乗り換えることができる。いつまでも、どちらのサイドでも波を再現でき乗り続けられる。中級以上を目指すサーファーのトレーニングに最高のツールとなる。SkiNautiqueで水上スキーボートの頂点を極めたNautiqueが、AirNautiqueでウェイクボードを進化させ、SuperAir Nautiqueでビッグエアーを極めた。そのSuper Air Nautiqueがウェイクサーフィンボートでも頂点に立つ。さらにSuper Air Nautiqueの中でもG23PARAGONは23フッターの頂点に君臨する最高峰のトーイングボート。ライバルは、SuperAirNautiqueG25 PARAGONだけだ。
取材協力:ロータリーピア88
滋賀県大津市苗鹿3-12-1 TEL: 077-579-5554 URL: www.rotary-pier88.com
photo: ハイピッチ編集部 text: Yoshinari Furuya
グルメクルージング第232弾!!今回ご紹介するのは三河大島にある「浜の家kiki」と隣接する姉妹店の「海の家OHAGU」。ここは充実した施設で韓国冷麺などの絶品料理を楽しめるお店です。今回お店をご紹介してくれたのは三河大島からボートで約10分と抜群のアクセスを誇る豊田マリンの平野代表とモデルの栞音さん。
豊田マリンはボート販売、保管、メンテナンスなど、幅広い業務でオーナーをサポートしてくれます。木船やFRP船を製造していた実績もあり、船体はもちろん、エンジン、電装関係の修理実績も豊富です。また、レンタルボートはヤマハFR-21、AS-21、AG-21、FR-26の全4艇を完備しており、遊びの用途に応じて様々な選択が可能です。
出航場所となった豊田マリンはボート販売、保管、レンタル、メンテナンスなど、幅広い業務を行なっており、経験豊富なスタッフが揃う頼りになるマリーナです。
マリーナは三河大島までボートで約10分と絶好のポイントに位置しています。レンタルボートは全4艇を完備し、様々なマリンレジャーを楽しむことができます。
桟橋にボートを係留する際は事前にお店に連絡しておくとスムーズです。海上でアンカリングしても送迎してもらえます。桟橋付近の「馬の背」にはご注意下さい。
取材協力: (有)豊田造船所・豊田マリン
愛知県蒲郡市三谷町松前2 TEL:0533-68-7922 URL: https://toyoda-marine.com
グルメクルージング撮影時の使用ライフジャケットはこちら!!
水感知膨脹式ライフジャケット ベストタイプ YWV-2920RS 21,780円(税込)
https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/02/item/QR1TQKYWVS31
ボート係留後はお店まで徒歩で向かうことができます。2つのお店は隣接しています。近隣にはトイレも整備されているため、ファミリーでも安心ですね!!
三河大島にボートで行く際は事前にお店に連絡しておくとスムーズです。また、海上でアンカリングすれば、お店の方に迎えにきて貰うこともできます。2つのお店は隣接しており、どちらも桟橋から歩いてスグに行くことができます。
ロコモコスペシャル ¥1800
浜の家kikiのお勧めはロコモコスペシャル。ハンバーグは外はカリッと中はジューシーで、肉汁が口の中に広がります。次に、目玉焼きを割って黄身を崩し、ご飯とハンバーグに絡めて食べます。とろりとした黄身が全体に混ざり、さらにまろやかな味わいになります。ソーセージ、チキン、ポテトも添えられ、とても贅沢な気分でロコモコを堪能できます。
オリジナルピザ ¥1500
オリジナルピザは具沢山の表面にたっぷりとチーズが乗っており、深い味わいが楽しめる一品です。食材の新鮮さと焼き加減が絶妙で、一口食べるごとにその美味しさに感動します。
イカ焼き ¥1500
海の香りと香ばしい風味が楽しめるイカ焼きは噛むとプリプリとした食感が口の中に広がり、新鮮なイカならではの甘みが感じられます。中はジューシーな仕上がりで、素材の味をしっかりと楽しめる一品です。
マンゴージュース ¥400
コーラ ¥400
ウーロン茶 ¥400
浜の家 kiki(キキ)
愛知県蒲郡市三谷町大島6−3 三河大島 東浜 TEL:080-4217-6599
営業日 5・6月(不規則運営の為事前連絡必要) 7・8月(悪天候日以外OPEN)8月以降も寒くなるまで営業予定。※要お問合せ
営業時間 9:00~17:00
URL: https://kiki.blue
韓国冷麺 ¥1400
続いては姉妹店の海の家OHAGUでお勧めの料理をご紹介します。それは本場韓国の味を堪能できる韓国冷麺です。細い麺の上にキムチ、ゆで卵、海苔などのトッピングが彩りを添え、トッピングのキムチと一緒に食べると、ピリ辛のキムチが麺と絶妙にマッチし、食欲を刺激します。
ヤンニョムチキン ¥1200
今年から登場したヤンニョムチキンは外側は香ばしく揚がっており、噛むと中からジューシーな肉汁が溢れ出します。甘辛いソースは、一口食べただけで口の中に広がり、ピリッとした辛さと甘さが絶妙なバランスで調和しています。
中華サラダうどん ¥800
中華サラダうどんはたっぷりと野菜の入ったあんかけソースがパリパリの麺と上手く交わっており、何度でも食べたくなる美味しさです。
海の家OHAGU(オハグ)-Oshima Hug The Garden-
愛知県蒲郡市三谷町大島 三河大島 東浜 TEL:090-1564-9959
お店は2店ともに清潔感があり、席数が多いためグループでの利用にもピッタリだと思います。施設も充実しているため、三河大島での遊びの拠点に最適です。三河大島を訪れた際にはぜひ皆さんで、遊びに行ってみて下さいね!!
スペシャルサンクス:有限会社豊田造船所、豊田マリン 平野 史浩 代表、モデル/栞音 、text/photo:編集部
5月18日(土)〜19日(日)、愛知県常滑市にあるNTPマリーナりんくうにて、中部ボートショー2024in常滑が開催された。今年は昨年以上の出展企業が集まっており、会場は大きな賑わいを見せていた。陸上では新艇や中古艇の展示に加え、水上バイクの展示エリアも設けられ、多くの人が足を止めて見学していた。また、VRの操船体験エリアやフィッシングセミナーも開催されるなど、見どころ十分の内容となっていた。海上桟橋には各社の注目モデルが並び、来場者は展示されたボートを1艇ずつ真剣な眼差しで見学していた。今年も2千人以上の人が会場を訪れており、このイベントをきっかけに中部エリアのマリン市場も大きく活気付くことを願いたい。
取材協力:NTPマリーナりんくう
愛知県常滑市りんくう町3丁目6番地の1 TEL.0569-35-7200 URL: https://www.ntp.co.jp/marina/rinku/
福井県小浜市にあるマリンステーション小浜にて、「マリーナ開き&安全祈願祭」が開催された。昨年は4年振りに開催され、大きな賑わいを見せた同イベントには今年も多くのオーナーが参加しており、マリーナは朝から活気に溢れていた。当日は神主によって、マリーナ施設のお祓いや、所属オーナーの安全航行が祈願され、参加者は真剣な眼差しで参加していた。マリンステーション小浜は若狭湾へのアクセスも良好で、近場ではキスやアジ、20分程走ると青物や真鯛を狙うポイントにも到着できるため、年間を通じて様々な釣りを楽しめる。関西エリアや中部エリアからのアクセスも良く、大勢のオーナーがここを拠点にマリンライフを楽しんでいる。また、マリーナの魅力の一つに挙げられるのが、オーナーズ会の存在だ。新しく入会する人もすぐに打ち解けられる温かい雰囲気があり、会員同士の親睦も非常に深まっている。マリンステーション小浜は釣りを楽しめるだけでなく、オーナー同士の交流を深めることもできる魅力的なマリーナと言えそうだ。
取材協力:マリンステーション小浜
福井県小浜市甲ヶ崎59-10-1 TEL/FAX 0770-52-7666 直通 090-1023-2718 URL: https://msomarine.jp
今月号も見応え十分の内容になっておりますので、ぜひご覧下さい!!