YAMAHA YFR-27EX-FSR

２７フィートというサイズ感以上の乗り心地と、機能性を備えたボート。それが今回ご紹介するYAMAHA YFR-27EX-FSRである。スクエアバウとウェーブ・スラスター・ブレードに新開発の「STEPHULL」を融合した船型は安心感のある爽快な走りを実現するとともに、高い風流れ抑止性能も持ち合わせている。

YAMAHA YFR-27EX-FSRはF250DETXエンジンを搭載しており、２５０馬力の爽快な乗り味を楽しませてくれた。また、STEP HULLを採用したことで、
安定感のある走行性能はもちろん、スプレーの巻き込み防止や風流れ抑止性能も高く、フィートサイズ以上に高い安定性を実現している。

船内を見渡しても、フィッシングスペースはかなり広めに確保されており、クラス最大級と言っても過言ではないだろう。
スクエアバウだからこそ実現した広いバウエリアでは大型のバウレールを設置しており、キャスティングやジギングも安心して楽しめそうだ。サイドウォークの下にはロッドをそのまま収納できるスペースも確保され、とても機能的である。今回撮影したFSRシリーズではアフトステーションが標準装備となっており、フィッシングサポートリモコン(工場OP)と組み合わせることで、釣りに集中することができ、操船負担が格段に減るだろう。更にはトランサムデッキのスターンレール(工場OP)を付ければ、ここからもジギングやキャスティングを楽しめるだろう。これだけのスペースがあれば、バウ、サイドウォーク、スターンのどのエリアでも存分に釣りができる。

スクエアバウの特徴を活かしたバウデッキはヤマハ同クラス比１５３％のワイドなスペースを確保。
大型バウレールは安心感も高い。アフトステーションも完備。

アフトステーションはYFR-27EX FSRでは標準装備となっている。サイドウォークも幅をしっかりと確保。サイドストレージはロッド収納場所として最適だ。

大きなイケスも装備。両サイドにはストレージがあり、利便性も高そうだ。
トランサムデッキのスターンレール(工場OP)は後方での釣りをサポートしてくれる。

また、キャビンに入ると、バウには仮眠のできるバウバースがあり、ここは普段荷物を置いてもかなりの量を置けると思った。ヘルムには７インチのCL7とマルチファンクションディスプレイ(用品OP)が装備されており、かなり機能的なレイアウトになっている。釣りに行く際には２つのモニターを連動させることで、エンジン情報と釣り場の情報を同時に把握できるため、こちらはぜひ装備したいオプションである。そして、キャビン内はエアコン(工場OP)が完備され、真夏や冬場でも快適に過ごせそうだ。更には標準で個室トイレとフロアハッチ収納が付いているのも見逃せない。YFR-27EX-FSRは抜群の走行性能と、広い釣りスペース、CL7を中心とした高い機能性を持ち合わせたマルチな１艇と言えそうだ。

バウバースは仮眠スペースとして十分な広さを確保。
ヘルムステーションでは「CL7」や１２インチのマルチファンクションディスプレイ(用品OP)を装備している。

YFR-27EX-FSRではCL7を装備しており、７インチの液晶カラーディスプレイではエンジンの詳細情報はもちろん、地図カード(日本全国版NewPec)を入れることで、GPS魚探としても使用することができる。そして、MFD(マルチファンクションディスプレイ用品OP)を追加することで、CL7ではエンジンの詳細情報を表示しつつ、MFDでGPS魚探を表示することが可能だ。また、MFDでは従来の魚探が採用するパルス発信方式(200kHzの単周波or50kHz/200kHzなどの超音波を交互に発信すること)ではなく、チャープ発信方式(一定の領域の周波数を波のように変化させながら連続で発信すること)が用いられているため、従来よりも詳細かつクリアな海中情報を得ることができる。MFDの機能に関して、特に紹介したい部分は、以下に画像付きで解説しているので、ぜひチェックして欲しいと思う。

クリアビュー機能は海底の様子をかなり明確に把握できる。
ワイズギアのテストによれば、水深７０mの海底にある魚礁も確認できたそうだ。
※写真はGPSMAP7410XSVのデモ画面

サイドビュー機能は自船の両サイドの海底を把握できる。
左右両舷の海底を確認しながら、釣りができるので、左右で釣果に差が出た時にも使ってみたい。
※写真はGPSMAP7410XSVのデモ画面

クイックドロー機能は走行しながら自船直下の海底の等深線を作成してくれる。
低速時ほど探査精度は上がり、探りたいエリアの海底地形図も作成できる。
※写真はGPSMAP7410XSVのデモ画面

リアルビュー3D履歴ソナー機能では移動中に自船の背後のエコーを３次元で表示。
海底から水面を３次元で表示し、底の起伏や魚群の履歴を表示する。
※写真はGPSMAP7410XSVのデモ画面

チャープ魚探は高分解能で探知するため海底付近の根魚等も鮮明に表示する。
※写真はデモ画面

ライブビュー下方ソナー画面は自船の下にある魚群等を２次元で表示する。
※写真はGPSMAP7410XSVのデモ画面

４分割でもサイズ的には十分見やすく、様々な機能を一度に確認できた。
※写真はGPSMAP7410XSVのデモ画面

マリンカメラとの連動で、ディスプレイにカメラの映像を映すこともできる。
※写真はGPSMAP7410XSVのデモ画面

YAMAHA YFR-27EX-FSR メーカー希望小売価格 ¥10,130,700(税別)
全長 8.80m 全幅 2.70m 全深さ 1.59m 完成質量 2,296kg 定員 10名 搭載エンジン F250DETX
搭載エンジン出力 250ps 燃料タンク容量 350L 航行区域 限定沿海
※撮影艇にはオプションが含まれています。価格詳細はお問い合わせ下さい。

取材協力:ヤマハ発動機株式会社 西日本営業所 中部販売課 TEL:0533-５９-6188 URL:http://www.yamaha-motor.co.jp/marine/
NTPマリーナりんくう 愛知県常滑市りんくう町3丁目6-1 TEL : 0569-35-7200 URL : https://www.ntp.co.jp/marina/rinku/

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