BOAT IMPRESSION
CENTURION Fi23 muta white
「世界No.1の波」を作るウェイクサーフィン艇として、ワールドチャンピオンシップでの公式競技艇にも採用される「CENTURION BOAT」。今年もラインナップで最も人気の「Fi23」に「MUTA MARINE」がデザインをプロデュースした特別モデルが登場した。昨年に引き続き、世界屈指の波を作り出すボートメーカーと海を楽しむお洒落な大人から絶大な支持を集めるマリンアパレルブランドがコラボした注目のウェイクサーフィン艇をご紹介しよう。
CENTURION BOATはカリフォルニア州サンフランシスコ郊外に本社と製造拠点を持つ米国のボートメーカーで、他社に先駆けてサーフシステムの研究開発を行っており、近年では世界No.1と言われるデカ波を作ることのできるボートである。同ブランドは米国のコレクトクラフト社の展開するボートブランドで、同社はCENTURION BOATの他にもSupreme Boatなどを展開している。そして、この2つのブランドの日本公式ディーラーになっているのが滋賀県大津市にあるロータリーピア88を運営するオンバランス社である。同社はセンチュリオンボートジャパンを立ち上げ、人気モデルを中心に多数のボートを国内で販売しており、昨年米国で開催されたディーラーミーティングでは、インターナショナルディーラーオブザイヤーとベストインターナショナルマーケッターの2つの称号を獲得するなど、日本市場での高い功績を表彰されている。
CENTURION BOATとMUTA MARINEが今年もコラボ。スタイリッシュな船体にムータプロデュースのラッピングがより一層映える。
そして、今回シートライアルを行なった「Fi23」はウェイクサーフィンはもちろん、ウェイクボードの両方で世界レベルの波を作り出してくれる。Opti-Vハルを搭載した安定感のある乗り味はライダーだけでなく、同船するゲストも安心してボートに乗ることができる。また、独自のバラストコントロールシステムでは90秒で約1200kg(総バラスト容量2200kg)の水をバラストに取り込めるため、ゲレンデに到着してすぐにプロレベルの波を作り出せる。更にはQuickSurfを使用することで、僅か2秒で左右の波の切り替えも可能である。走行性能に関しても抜群で、「Fi23」にはGMエンジンをPCMにてマリンエンジンに最適化した409HPのエンジンが標準で搭載されている。
独自形状のOpti-Vハル。ホワイトとゴールドを基調にした船体カラーはお洒落。船底には水をしっかり捉える大型のペラや可動式のセンターフィンがある。
デジタル制御のウェーブコントロールシステムによりあらゆる形状の波を作り出すことが可能。スムーズなアクションで波の左右も数秒で切り替えられる。
全幅2.59mの幅広い船内は状況に応じたシートレイアウトを楽しめ、中央のデッキマットは大きなアクセントになっている。
中央にはロゴ入りのデッキマット。
続いて、ラグジュアリーな内装にも目を向けてみる。まず、視界に入るのが船内中央の足元に設置されたデッキマットだ。ブラウンカラーを基調にCENTURIONとMUTA MARINEのロゴがあしらわれたお洒落なデザインで施工され、船内をより洗練された空間に仕上げている。船内は機能性も高く、シチュエーションに応じて豊富なシートレイアウトが可能で、船内に多数のスピーカーを設置することで、オーディオを通じて流れる高音質の音楽をそれぞれの場所から楽しめる。ウェイクタワーには前後両方向に向けたスピーカーが搭載されており、同船者だけでなくライダーも一緒に音楽を聴きながらウェイクサーフィンに興じることができるのだ。
バウエリアは左右にシートが配置され、真ん中にクッションを配置すればフラットなエリアになる。
機能的なヘルムではシートにもMUTAのロゴを配置している。
ヘルムでは後方の映像も表示できる。足元にはウーファー&スピーカーを設置。
エアコンダクトも伸ばせるので、体温調整がしやすい。クーラーBOXもお洒落だ。
左舷側の収納BOX内にはオーディオを設置。左舷側にはバウへ続く収納スペースを用意。
船内には多くのスピーカーを設置。タワーにも多数のスピーカーを設置。
船内を照らすライトも付いていた。ボードラックも使いやすい。
シート下の収納スペースも広い。バラストタンクは計7箇所設置している。
後方にはライダーの映像をヘルムに送るカメラやオーディオが設置されている。
広いフラットなエリアはウェイクサーフィンの準備もしやすい。ステップも広いので、乗り込みもスムーズ。
エンジンは409HPあり、フルバラストでも力強く走る。
ヘルムには最新技術が駆使されたデジタルパネルが搭載され、波のサイズや左右への切り替えを自在にコントロールできるため、ライダーのスキルに合わせた波も簡単に作ることが可能だ。更には、車のように後方に設置されたカメラではウェイクサーフィンを楽しむライダーの映像を瞬時にヘルムのパネルに映しており、ボート後方やライダーの状況をいち早く操船者に伝えてくれる。CENTURION BOATはシート下や収納BOX内にマリンプレイに必要なアイテムを十分収納するだけのスペースをしっかりと確保しつつ、7箇所のバラストタンクに計2200kgの水を取り込み、ライダー達に世界最高の波を提供してくれる。そして、全てのバラストタンクは個別に制御されているため、ウェイクサーフィンからウェイクボードへのウェイトコントロールもスムーズである。他にも、可動式センターフィンのCATS (CENTURION ARTICULATING TRACKING SYSTEM)は波の形状、サイズ、ボートの傾きを制御し、かつてないほどの調整力を発揮することで、大きく美しい波を作り出すのには欠かせない要素となっている。
ライダーはモデルの仁枝拳二。185cmの体に負けない波の存在感。
センチュリオンボートジャパンの山下社長。自らもウェイクサーフィンの魅力を伝えている。
そして、これだけのポテンシャルを持つボートが作る波を実際にトランサムから間近で見たが、その波は想像以上に大きくて美しい形をしていた。これが世界最高の波なのかと、写真を撮りながら納得するのに時間は掛からなかった。この波はぜひ実際にご自身の目で見て欲しいと思う。きっと、これまで見たことのないデカ波に心を奪われ、心の底からワクワク感が湧き上がってくるだろう。そのワクワク感こそが、「コレだ!」と思える遊びに出会えた瞬間なのである。
CENTURION Fi23 muta white
メーカー希望小売価格 ¥18,994,000(税抜)~
全長:7.01m (船尾プラットフォーム含まず)、全幅:2.59m、全高:0.81m (上部タワー部分は含まず)、定員:12名、バラストシステム最大容量:4850lbs(2200kg)、エンジン:PCMエンジン(GM marine) V8/ 6.0L/409HP
※メーカー希望小売価格は船体エンジンセット価格+サーフパッケージ+muta Design
※サーフパッケージは、センチュリオンジャパンが標準装備として必要と思われるオプションを選別してパッケージング。
※装備オプション内容により価格は変動。撮影艇にはオプションが含まれています。価格及び装備詳細は、要お問合せ。
取材協力:センチュリオンボート ジャパン 滋賀県大津市苗鹿3-12-1 TEL:077-579-5554 URL:http://centurionboats.jp
muta JAPAN ムータジャパン TEL: 03-6721-0347 URL:http://muta-japan.com
ロータリーピア88 滋賀県大津市苗鹿3-12-1 TEL: 077-579-5554 URL:http://rotary-pier88.com
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