NEW MODEL IMPRESSION
NEW JAPAN MARINE NSC22C
22フィートとは到底思えないカタマランボート。これが「NEW JAPAN MARINE NSC22C」を最初に見たときの感想である。両サイドにキールのあるカタマランハルを採用した船体は24フィートクラスと錯覚してしまいそうなサイズ感で、走行時には波を叩くことなく、キールがしっかりと波を押さえ、非常に安定した走りを披露してくれた。
NSC22Cはカタマランハルを採用しており、波を叩く感覚は少なく安定感は抜群だ。また、旋回時は従来のカタマラン艇のように外側に向けてGが掛かることは無く、内側に向けてGが掛かるため、外に振られる感覚は無かった。静止安定性も高く、大きな波の後でも水平に戻る時間が非常に速く感じた。
ハルには2つのキールがあり、ボートの安定性は抜群に高かった。
このボートはスズキの140馬力エンジンを搭載しているので、加速性能も抜群で、スロットルを倒すとスムーズにプレーニング状態に入り、MAX34ノットの走りを楽しませてくれる。また、静止安定性も高く、横波を受けてもボートが水平な状態に復元するまでが非常に速い。そして、ボート自体が風に流されにくいので、ポジションキープや離着岸もしやすいだろう。このボートは22C(クルージングタイプ)と、22K(教習艇タイプ)に分かれており、用途に応じてキャビンの内装が異なっているが、教習艇モデルも製造するところに、このボートの安定性の高さと機能性の高さを感じることができる。
キャビンは22ftには見えない広さで、ルーフは高く、キュービック式の窓は視界も広く、船内はとても開放感がある。
窓の角度を直角にし、紫外線をカット。右舷側にはバインダーポケットを設置。左舷シート下に大型収納がある。(OP)
バウバースも広く、ハッチカバー(OP)も装備。バウデッキにはマリントイレ(OP)も設置可。ドライバーシートはOPでレザー仕様に変更が可能。
リアデッキは広く、両サイドで釣りを楽しめそうだ。燃料タンク容量は120Lあるので安心だ。左舷のイケス(OP)は標準ではリアロッカーになる。
キャビンは奥行き幅ともに広く確保されており、本当にこれが22フィートのボートなのかと、改めて驚かされた。バウバースも広いスペースを確保し、マリントイレ(OP)も装備しているので、長時間の釣りでも安心だ。キャビンはキュービック型の窓配置で、広い視野を確保している。右舷側にはバインダーポケットがあり、すぐに物を収納したいときに便利だ。そして、左舷側にはロングソファー&クッション(OP)を配置しており、ゲストや家族が寛ぐエリアとして重宝されそうだ。シート下は大型収納になっており、利便性も高い。リアデッキの両サイドでは釣りもでき、中央に配置した燃料タンクは120Lあるため、左舷のリアロッカーをOPでイケスにすれば釣りのポテンシャルもかなり高くなる。
エンジンはスズキ140馬力を搭載している。
このボートはサイズ的には22フィートということもあり、ファミリー層や初心者にお勧めしたい入門艇と言えそうだが、これだけの走行性能と機能性があるので、乗り換えなどでカタマラン艇を初めて選ぶ方にもお勧めできると思う。近年世界的に見てもカタマランの走行性能は見直されており、カタマランボートに対する注目度も高まっている。そんな背景のなか、「NSC22C」がこれからカタマランボートの可能性を大きく広げてくれそうだ。
NEW JAPAN MARINE NSC22C
全長:6.54m、全幅:2.28m、全深さ:1.02m、全高:2.05m、船体質量:930kg、
最大保証馬力:140PS、燃料タンク容量:120L、最大搭載人員:6人、航行区域:
限定沿海。※価格はX仕様。エンジンレス。写真はOP含む。価格詳細は要お問合せ。
メーカー希望小売価格 3,880,000円 (税別)
取材協力:ニュージャパンマリン株式会社 三重県伊勢市有滝町2259 TEL:0596-37-6000 URL:https://www.njm-sy.co.jp
中部・北信越 総販売元 マリンマリン 愛知県蒲郡市西浦町空ヶ谷 68-5 TEL:0533-57-1978 URL: http://www.marine2.jp
スズキマリーナ三河御津 愛知県豊川市御津町御幸浜1-1-25 TEL:0533-76-3521 URL:https://suzukimarine.co.jp/marina/mikawamito/
※お問合せの際は『ハイピッチ オンラインを見た』とお伝え頂くとスムーズです。